haveの過去分詞はhadです。活用はhave―had―hadで、過去形と過去分詞が同じ形になります。「have had」と続く英文に戸惑っても、最初のhaveは完了形を作る助動詞、後ろのhadは「持つ」「食べる」などを表す本動詞の過去分詞と分ければ整理できます。
hadが出てきたら、いつも過去形として訳すわけではありません。前にhaveやhasがあるか、過去の時点を表す語があるかなど、文の組み立てを見ることがポイントです。hasやhavingとの区別も、役割を確かめると覚えやすくなります。
活用表、過去形と過去分詞の違い、have had・had hadの自作例文、疑問文と否定文、短い練習問題を順に確認します。単語だけを暗記する段階から、一文の中でhadを選べる段階へ進みましょう。
haveの過去形・過去分詞はどちらもhad
| 形 | つづり | 確認する点 |
|---|---|---|
| 原形 | have | 辞書で調べる基本の形 |
| 三人称単数の現在形 | has | he、she、itなどが主語 |
| 過去形 | had | 過去の出来事や状態 |
| 過去分詞 | had | 完了形などを組み立てる形 |
| 現在分詞・動名詞 | having | 過去分詞とは別の形 |
Cambridge Dictionaryのhaveにも、過去形と過去分詞としてhadが示されています。規則的にedを付ける動詞ではないため、「haved」としないようにしましょう。
「have、had、had」と声に出して覚えるだけでなく、現在・過去・完了の短い文を一つずつ作ると、同じhadを違う役割で使う感覚がつかめます。まずは意味の分かりやすい「持っている」で試すと整理しやすくなります。
過去形と過去分詞は何が違う?
過去形は、過去の出来事や状態を述べる文の動詞として使えます。一方、過去分詞は動詞の形の一つで、それだけを見て文全体の時制を決めることはできません。完了形では、前に置くhave・has・hadと組み合わせて考えます。
- I had a small desk when I was a child.(子どものころ、小さな机を持っていました。)
- I have had this desk for five years.(この机を五年間持っています。)
最初の文は、子どものころという過去の状態を述べています。二つ目は、机を持っている状態が今まで続いていることを表す現在完了です。訳に「持っていました」「持っています」という違いが出るのは、hadという文字だけでなく、文の形と時間の範囲が違うためです。
過去分詞の「過去」という名前から、必ず過去の話だと思い込まないことが大切です。「何の形か」と「文全体がいつのことを述べるか」を分けて確認しましょう。
have hadは同じ意味の重複ではない
Cambridgeの文法解説では、haveを本動詞として使う場合と、完了形を作る助動詞として使う場合が区別されています。have hadは、その二つの役割が一つの文に並んだ形です。
「I have had lunch.」なら、最初のhaveは現在完了を作り、had lunchが昼食を取ることを表します。文脈に応じて「昼食は済んでいます」と理解できます。「持つ」を二回繰り返しているわけではありません。
主語がsheなら「She has had lunch.」となります。現在形の助動詞がhasに変わり、後ろの過去分詞hadは変わりません。「She has has lunch.」のように、二つともhasにする形ではありません。
続いている状態を表す例
「We have had this table since April.」は、四月から今までこのテーブルを持っている、という意味です。sinceの後ろには始まりの時点、forの後ろには期間を置くと、時間の範囲を示せます。
ただし、haveを含む文をすべて継続として訳す必要はありません。次に何が続くか、会話で何を伝えたいかも見ます。「持つ」以外に食事や経験を表す使い方がある点を意識してください。
今までの経験や出来事を表す例
「I have had a similar problem before.」は、以前に似た問題を経験したことがある、という文です。問題を今も持ち続けていると断定する文ではありません。「似た経験がある」という現在の話題とのつながりを読み取ります。
「We have had three meetings this week.」なら、今週ここまでに会議を三回開いたという内容です。回数を数えているのか、状態が続いているのかを、hadの後ろと時間表現から見分けましょう。
had hadは過去の時点より前を表す
過去完了はhad+過去分詞です。本動詞がhaveの場合、過去分詞もhadなので「had had」と並びます。最初のhadが過去完了を作る助動詞、二つ目が本動詞の過去分詞です。
例として「When Ken called, I had already had dinner.」なら、ケンが電話してきた時点で、私はすでに夕食を済ませていた、という意味になります。「電話した」という過去の基準と、それより前の「夕食を済ませた」を整理する形です。
hadが二つ続くこと自体は間違いではありません。ただし、どの文でも過去を強めるために重ねればよいわけではありません。過去の基準時点との関係が必要かを確かめて使います。
疑問文と否定文は前のhaveを動かす
| 種類 | 現在完了の例 |
|---|---|
| 肯定文 | You have had breakfast. |
| 疑問文 | Have you had breakfast? |
| 否定文 | You have not had breakfast. |
現在完了の疑問文では、助動詞haveを主語の前へ出します。否定文では、そのhaveの後ろにnotを置きます。完了形の疑問文を作るために、さらにdoを付け足す必要はありません。
これに対し、単純な過去の疑問文なら「Did you have breakfast?」です。didで過去を示すので、本動詞は原形haveに戻ります。「Did you had breakfast?」としない点を確認しましょう。
「朝食を食べましたか」という日本語だけでは、どちらの英文が適切か決めきれないことがあります。今、食事が済んでいるかを確かめたいのか、過去の出来事を尋ねたいのか、会話の状況を考えます。
間違えやすい三つのポイント
hasを過去分詞として使わない
hasは三人称単数の現在形です。過去分詞を選ぶ問題なら、主語がheでもsheでもhadです。主語に合わせる場所と、過去分詞として固定される場所を分けて印を付けると確認しやすくなります。
have beenのbeenをhadに置き換えない
beenはbeの過去分詞です。「I have been busy.」は、忙しい状態について述べる文で、本動詞がhaveの文ではありません。完了形のhaveが見えたら、後ろは何でもhadにするのではなく、使いたい本動詞の過去分詞を選びます。
過去の時点が明確なら文脈を確認する
「昨日、昼食を食べた」なら「I had lunch yesterday.」のように過去形を使うのが基本です。Cambridgeの現在完了と過去形の解説も参考に、現在とのつながりと、終わった過去の時点を区別してみてください。
短い練習で確認しよう
- haveの過去分詞を一語で書く。
- She has( )this bag for a year. の空欄を埋める。
- Did you( )a good time? の空欄を埋める。
- I had already( )lunch when he arrived. の空欄を埋める。
答えは順にhad、had、have、hadです。二番は現在完了、三番はdidの後ろなので原形、四番は過去完了の後ろなので過去分詞を選びます。答えが合うだけでなく、なぜその形かを一言説明してみましょう。
迷ったときは「have―had―had」に戻り、文の中で必要なのが原形・過去形・過去分詞のどれかを確認してください。前の助動詞と時間表現を一緒に見ると、have hadのような並びも読みやすくなります。


コメント