ウクレレのコードを初めて練習するなら、標準的なG・C・E・Aの調弦を確認し、C・Am・F・G7の4つから取り組む方法があります。コード表を見ても図の上下が分からず指が止まる場合は、暗記より先に弦番号と数字の意味をそろえると、押さえる場所を読み取れます。
この4つは練習の出発点で、どの曲も4コードだけで弾けるという意味ではありません。また、バリトンなど調弦が異なる楽器には同じ表をそのまま使えません。自分の楽器の音を合わせたうえで、押さえた弦と押さえない弦を区別することが大切です。
以下では、4弦から1弦へ読む押弦表、各コードの押さえ方、音が詰まるときの点検、一定の4拍でコードを移る練習を順に整理します。全部を一度に覚えるより、ひとつの音を確かめてから二つのコードを往復すれば、最初に練習することを具体的に決められます。
ウクレレのコードはC・Am・F・G7から始める
標準のGCEA調弦を確認する
コードは、いくつかの音を組み合わせた和音です。指を置く場所が正しくても、元の弦の音がずれていると、想定する和音にはなりません。まずは楽器の説明書やチューナーを使って調弦を確認しましょう。
島村楽器の初心者向け解説では、4弦から順にG・C・E・Aと示しています。この順番を手元の楽器と対応させておくと、後の押弦表でも迷いにくくなります。コードを覚える前の準備として、弦番号と開放弦の音を確認してください。
バリトンなど違う調弦に注意
ここで示す表は標準的なCチューニングが対象です。バリトンのD・G・B・E調弦など、元の音が違う場合には対象となりません。ウクレレという楽器名だけで同じ押さえ方を選ばず、使用する教材と楽器の調弦を合わせます。
島村楽器が紹介する教材にもC・Am・F・G7の循環コードが含まれています。4つをひとまとめの練習材料と考えると、単独の押さえ方からコード移動へ進めやすくなります。
コード表の読み方を弦とフレットから確認
弦の番号とフレット
通常の右利き用の構えでは、床に近い下側が1弦、上側が4弦です。下側から1・2・3・4弦と数えます。紙の図を手元の楽器と同じ向きだと思い込むと、左右や上下を取り違えるため、図に書かれた弦番号を先に確認しましょう。
フレットは指板上の音の位置を区切る金属の棒です。「3フレットを押さえる」は、対応する3フレットの区画で弦を押さえる指示です。数字は指の本数や弦番号ではありません。コード名、弦番号、フレット番号は、それぞれ別の情報として読みます。
数字0の意味と表の向き
下の表は左から4弦・3弦・2弦・1弦の順に統一しています。数字の0は、その弦を押さえず鳴らす「開放弦」です。0の弦を弾かないという意味ではありません。
たとえばCの「0・0・0・3」なら、4・3・2弦は押さえず、1弦だけ3フレットを押さえます。4本とも鳴らすため、押さえた指が隣の2弦に触れて音を止めていないかも確認します。他のコード表へ移るときは、弦順を改めて照合してください。
基本4コードの押さえ方
| コード | 4弦・3弦・2弦・1弦 | 押さえる位置 |
|---|---|---|
| C | 0・0・0・3 | 1弦の3フレット |
| Am | 2・0・0・0 | 4弦の2フレット |
| F | 2・0・1・0 | 4弦の2フレット、2弦の1フレット |
| G7 | 0・2・1・2 | 3弦の2フレット、2弦の1フレット、1弦の2フレット |
押弦位置はGCEA調弦と和音の構成から整理したものです。図の転載ではなく、弦ごとの位置を数字で示しています。初めはコード名と数字列を同時に覚えようとせず、押さえる弦を一つずつたどってください。
CとAm
Cは1弦の3フレットを押さえます。薬指を使う方法が一例です。残る3本は開放弦なので、押さえる場所の少なさだけでなく、指が他の弦から離れていることも確認します。
Amは4弦の2フレットを押さえ、1〜3弦を開放にします。中指を使う方法が一例です。CからAmへ移るときは、1弦の指を離し、4弦の2フレットへ指を置く動きを、音を鳴らさずゆっくり確かめても構いません。
FとG7
FはAmの4弦2フレットに加え、2弦1フレットを押さえる形です。4弦を中指、2弦を人さし指で押さえる方法があります。AmとFを往復するときは、共通する4弦の位置と、追加する2弦の位置を分けて考えられます。
G7は3弦2フレット、2弦1フレット、1弦2フレットを押さえます。たとえば3弦を中指、2弦を人さし指、1弦を薬指で押さえます。4弦は開放弦です。指使いは一例なので、手の大きさや教材の指示も参考に、無理のない形を探してください。
きれいに鳴らす練習を順番に進める
1本ずつ音を確かめる
一度に4本を弾いて音が濁ったら、4弦から1本ずつ鳴らしてみます。音が出ない弦を見つけると、押さえる位置が違うのか、隣の指が触れているのかを切り分けられます。音が詰まるたびに全体を強く握り直すより、原因となる指を点検しましょう。
押さえた指を少し立て、開放弦を塞いでいないか確認します。金属の棒の真上ではなく、押さえるフレットの区画内で位置も見直します。手や指に痛みが出るほど力を入れず、つらい場合は休み、教室や楽器店で構えを見てもらう方法もあります。
2つのコードをゆっくり往復
ヤマハの講師による解説では、コードや姿勢を確認し、一定の拍で弾くことを重視しています。最初はCのまま「1・2・3・4」と数え、各拍で軽く鳴らす練習から始めます。
次にCを4拍、Amを4拍というように往復します。指の移動が間に合わないなら、数える速さを落とします。CとAmが落ち着いてからAmとF、FとG7というように、苦手な組み合わせを短く取り出して練習できます。4コードを連続させるのは、その後でも遅くありません。
コード練習で迷いやすいこと
全部のコードを暗記する必要はある?
最初から全種類を暗記する必要はありません。まず練習中のコードを鳴らし、弾きたい曲に新しいコードが出たら増やす方法があります。4コードで弾ける曲もありますが、曲や編曲によって必要な和音は異なります。歌詞や楽譜の無断転載ではなく、利用できる教材で確認しましょう。
音が違って聞こえたら?
押弦位置だけでなく、調弦、弦番号、開放弦の鳴り方へ順に戻ります。練習した時間や覚えた数だけで上達の速さは決まりません。今日はCとAmの2つをゆっくり移れるようにする、というように、確かめられる小さな目標を置くと次の練習を決めやすくなります。


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