引っ越し業者を選ぶとき、ランキングの上位から比較したいと考える人は多いでしょう。ただし、満足度の高さと、自分の荷物や日程での料金の安さは同じものではありません。順位だけで決めると、必要な作業が別料金だったり、希望日に対応できなかったりすることがあります。
2026年のオリコン顧客満足度調査では、総合の上位にNXの国内引越サービス、サカイ引越センター、ハトのマークの引越センターが入っています。これは利用経験者の回答に基づく特定の調査であり、あらゆる条件で優れた会社を保証する順位ではありません。
この記事では、調査の対象と上位3社を確認したうえで、自分に合う候補を絞る比較軸と見積もりの読み方を整理します。ランキングを入口にしながら、荷物・地域・作業内容に合う依頼先を選べるようにしましょう。
2026年の顧客満足度ランキング上位3社
次の表は、オリコン顧客満足度「引越し会社」2026年ランキングの総合上位3社です。この記事独自の採点や、編集部による利用実験の結果ではありません。掲載内容は2026年9月の確認時点のものです。
| 総合順位 | サービス名 | 得点 |
|---|---|---|
| 1位 | NXの国内引越サービス(旧:引越しは日通) | 77.8点 |
| 2位 | サカイ引越センター | 75.9点 |
| 3位 | ハトのマークの引越センター | 75.6点 |
得点や名称、4位以降の結果は調査元のページで確認できます。同じ会社でも、地域や引っ越し条件ごとの評価を知りたい場合は、総合順位だけで判断しないようにしましょう。
この順位が何を比較しているか
調査は2026年1月5日に発表され、対象企業は30社、回答者数は12,290人です。オリコンの調査概要では、過去5年以内の利用経験などの条件と、2023年から2025年に実施された調査期間が示されています。回答者は18〜84歳で、選定への関与や料金の把握といった条件も設けられています。
つまり「2026年に引っ越した人だけへの調査」ではありません。また、掲載されていない事業者まで含めた全業者の順位でもありません。数字を見るときは、調査年、回答者、比較対象の範囲を一緒に読むことが大切です。
料金の安さを保証する表ではない
満足度の総合評価が高くても、自分の引っ越しの見積額が最も安いとは限りません。距離、荷物量、希望日、建物の条件、付帯作業によって、各社の見積もりは変わります。価格だけを比べたい場合も、実際の条件を伝えた見積もりが必要です。
また、わずかな得点差だけを理由に、説明の分かりやすさや希望日の空きを無視する必要はありません。ランキングは候補を探す材料として使い、最終的な契約条件は個別に確認します。
自分に合う業者を選ぶための4つの比較軸
1.地域と日程に対応できるか
出発地と到着地がサービスの対象か、希望する搬出日と搬入日に対応できるかを最初に聞きます。希望日を動かせる場合は、その範囲も伝えてください。日付だけでなく、時間帯を指定する必要があるかも整理します。
マンションの管理規則で作業時間が決まっている場合や、エレベーターの利用調整が必要な場合は、業者だけで解決できないことがあります。管理会社への確認事項を先に把握しておくと、見積もりの条件をそろえやすくなります。
2.必要な作業が含まれているか
荷造りを自分でするのか、スタッフへ頼むのかで、比較するプランが変わります。家具の分解・組み立て、家電の取り外し・設置、梱包材の提供や回収など、必要な作業を一覧にしてください。
「おまかせ」という名前だけで、すべての作業が含まれると考えないことが大切です。どこからどこまでが基本料金で、何が追加になるのかを書面で確認します。自分で準備することも分かると、当日までの時間を見積もれます。
3.説明と連絡が分かりやすいか
見積額だけでなく、質問に対して条件を説明してくれるかも判断材料になります。たとえば、荷物が増えたときの連絡先、日程変更時の手続き、破損などがあった場合の申し出先を確認してください。
担当者との相性だけで会社全体の品質を断定することはできませんが、今回の契約内容を理解できるかは重要です。説明を聞いても分からない項目は、納得しないまま署名せず、具体的な作業や金額に置き換えて質問します。
4.総額と条件に納得できるか
安い見積もりを見つけても、必要な作業が別になっていれば比較がずれます。税込みの支払総額、含まれる作業、追加費用が発生する条件を確認しましょう。見積時点で未確定の項目があれば、その理由と確定時期を聞きます。
値引きの大きさだけでなく、最終的に支払う金額を見ることも大切です。大幅な割引の表示があっても、別の会社より総額が低いとは限りません。急いで返事を求められたときも、必要な条件を確認できているかを基準に判断します。
見積書を並べるときの確認表
| 比較する項目 | そろえておきたい条件 |
|---|---|
| 荷物 | 家具・家電の品名と寸法、箱の予定数 |
| 日程 | 搬出日、搬入日、時間帯、変更できる範囲 |
| 建物 | 階数、エレベーター、搬出入経路、作業ルール |
| 準備 | 梱包を担当する人、資材の種類と数量 |
| 追加作業 | 分解・組み立て、家電工事、処分などの対象 |
| 契約 | 総額、支払方法、変更・キャンセルの条件 |
一社へだけ追加作業を頼み、もう一社には基本の運搬だけを伝えると、公平に比べられません。最初に共通の荷物一覧を作り、変更が出た場合は各社へ同じ内容を連絡します。
家財の破損などが起きた場合の対応も、契約書類で確認しておきましょう。補償という言葉だけで、あらゆる損害が同じように扱われると考えず、申告方法や条件を読んで不明点を尋ねます。
口コミとランキングを読むときの注意点
口コミは個々の経験を知るきっかけになりますが、同じ支店・日程・荷物量とは限りません。良い評価も悪い評価も、一つの投稿だけで全体を判断せず、何の作業について書かれているかを確かめます。
たとえば「安かった」という感想だけでは、距離や作業範囲が分からなければ自分の見積もりと比較できません。「説明が丁寧だった」という内容は、見積もり時に自分が確認したい質問を考える参考にできます。体験談の数字を自分の条件にそのまま当てはめない読み方が役立ちます。
比較サイトを見る場合も、掲載順位の基準や広告の表示を確認してください。顧客満足度、価格例、紹介順、編集部の推奨はそれぞれ違う情報です。基準が書かれていない順位を、調査に基づくランキングと同じものとして扱わないようにします。
迷ったときは条件の優先順位を決める
費用、日程、荷造りの負担、説明の分かりやすさのうち、譲れない条件を先に決めておくと選びやすくなります。まず対応できる候補に絞り、その中で必要な作業を含む総額を比べる順番がおすすめです。
総合ランキングの1位を自動的に選ぶ必要も、上位以外を一律に避ける必要もありません。出典と調査条件を確認した順位を入口に、同じ条件の見積書を読み、疑問点が解消した依頼先を選びましょう。


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